2010年12月17日

28,<釣り捨て人>

ずっと以前、県民生協に勤めたことがある。
そこの後輩に、Mというガンジー風な男がいた。

なかなか面白いキャラクターだった。
今で言えば、戦場カメラマンの渡辺陽一風な感じ。

ある時、彼に、「釣りは好きか?」と尋ねた。
すると、彼は、好きだと答えた。

しかし、彼は釣りをしない。
いや、釣りを止めたと言う。

「どうして釣りを止めたのか?」と尋ねてみた。

すると、彼はこう言った。

「釣りが最も楽しい瞬間は、魚を釣り上げるときである。
しかし、その瞬間とは、魚が一番、もがき苦しんでいる時だから、
なんだか、哀れに思って、釣りをしないことにした。」


ん~~~、さすが戦場カメラマン、
じゃなかった、ガンジーM君! 

俺は、感動した~!

お前の生き方はすばらしい!
お前は、哲学者だ!
お前のその考え方が、俺は好きだ!。


だけど、俺は釣りをするぞー!

魚には、痛点が無いと、俺は信じてるぞー。
いや、そうあって欲しいと願ってる。

もし、俺が魚で、痛点があるなら、
俺はあんなに抵抗しないぞー。

たとえ1号くらいの細いラインで引っ張られても、
痛くて、すぐに自分から陸に上がるぞー。

魚にはきっと、痛点がないんだよ。

でも釣り上げた魚は、できるだけ、苦しめないで、
感謝していただくことにしよう。

生きとし生けるものは、すべて命のやり取りをしている。
命のやりとりを、学ぶのも釣りだな。

無駄な殺生はしないぞ。


俺だって、虫歯菌に食われとるぞ!


でも、「M君、君はすばらしい!」




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Posted by ハッピーランド at 14:30│Comments(2)釣りの哲学
この記事へのコメント
あるDrが書いた本で「鮎釣り」が趣味だったんですが、釣り上げる瞬間「くくくっ」と鳴き声が聞こえ、それ以来釣りを辞めたとのことでした。ガンジーさんと同じ理由っすね。
Posted by yumayuiyositaka at 2010年12月18日 08:30
俺が思うに、魚の苦しみを思って釣りを辞める人は、魚を釣り上げることだけを、楽しみに釣りをしている人なんじゃないかな?
俺は、釣りを一種の狩猟と捉えているから、食することまでを目的にしている。だから命を奪うことも、初めから覚悟している。だからこそ、命を大事に感謝して頂くんだよ。
小さいのは逃がすし、大漁を望まない。今夜の食事分くらいあればいい。
Posted by happy at 2010年12月18日 10:40
 
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